現代「文化」への
さまざまな視点今回、『異人』立ち上げに際して期せずともこのような「カルチャー」を扱った作品が投稿された。
イギリスはマンチェスターから投稿された森口氏の作品『マンガと身体・序』は、サブカルチャーとしてのマンガが既存の文化概念を脱構築化できる可能性を持ったジャンルであること、そしてマンガが現代日本人の日常感覚を醸成している点について、我々にとって身近な例を提示しながら論を展開している。
一方、三輪はサブカルチャーという概念自体と、その概念の扱い方について、ややアイロニーのかかった疑問を差し挟むかたちで『「サブ」・カルチャー?』を投稿した。
加えてKarioca氏は、我々の意識の奥深くに刷り込まれた「文化」という既存の概念がまとう自明性について、『部屋のながめ』によって疑問を投げかけている。やや専門的な表現や人物名も登場するが、全体的にわかりやすくまとめられた作品となっている。
最後に、森口氏と三輪がサブカルチャーについて何度かメールでやりとりした物を、対談のかたちでまとめたものが『サブカルチャーの一つの捉え方』である。サブカルチャーを論じていく際の立場や意義などが、ある程度明確な形で表すことができたのではないかと思う。
このようにテーマとなる対象は類似しているが、それぞれの視線は絡み合いながらも、三者三様の「カルチャー」を浮かび上がらせる。何か共通の話題を語る際に、個々人が引き起こす「ずれ」、それを編集部は楽しめたので、ここに三者の作品を並列において掲載しようと思う。
(文責:三輪)
<CONTENTS>
Copyright (C) 2001 Izyn http://izyn.grf-design.com/