ATTEMPT1 :
 実録!
 サイナラ映画祭誕生秘話


  編集・インタビュー:高橋D 合いの手:笹木むー
  2002年1月10日/西千葉「がぜん」 にて


中沢理洋(以下中) 「(『サイナラ映画祭』)実際やりたかったのは、もう1年とか2年のころから。松井監督の『追悼のざわめき』見た時がやっぱ凄くて。『追悼のざわめき』の話は高校で新潟いたときから『ガロ』とか読んでて知ってて、見に行ったらやっぱ凄くて…けど、あの映画はビデオになんなくて、ああいう風に誰かが呼んでフィルム借りてやるしかないってこと知ってたから…」

高橋D(以下高) 「『追悼のざわめき』はその頃新潟でやってたの?」

中沢 「いやいや。
『ガロ』で、新潟で読んでて、そう、大学入ってこっち来た時に「武蔵野ホール」で…ていうかもうあの映画はあういうふうに大学祭とかでやったりするのがメインなんで『武蔵野ホール』でもたまにやるって感じ…俺、見たのは大学1年の頃で。その後どうしてももう一回見たいんだけど、あと、あの監督の他の映画も見たいし。けど、やるっていう情報が全然無くて。だからもう大学2年ぐらいの頃には。あー、もうこれは自分でやるしかないかな、と思って。あたため続けて…」

笹木むー(以下む) 「じゃ結構計画は長いんですね?」

中 「計画って言うか…あっためてたから」

高 「あっためてた…夏の暑い日にもあっためてた」

中&高 「ふふふ(笑)」

中 「けどねー実際やるのはきっと大変だろうなーと思ってたから。ほんとに9月ぐらいから企画始めて…違うな、8月ぐらいから始めたのかな?最初、やれるかやれないかわかんなくて、とりあえず松井監督にメール出してみようかなって感じで。出してみたらやれそうな感じっていうか、1回会う事になって。話したから、もう、やらないわけにいかなくなっちゃって…ていう感じで」

む 「
松井監督のホームページの存在は最初から知ってて、で、借りる事が出来ると?」

中 「あの松井監督のホームページは俺がやり始めた事は未だ無かった」

高 「だってなんかできたばっかりって言う感じのこといってるよね」

中 「あれできたのは『サイナラ映画祭』の直前ぐらい」

む 「じゃ連絡取るの大変だったんじゃないですか?」

中 「なんか、その、松井監督が今やっているチームDPっていう配給会社があって、そこは東京でしかやらないようなメジャーな映画を関西で宣伝する会社で…」

高 「見た見た。京都だっけ?」

中 「そう京都の会社で、そこの配給してた他の日本の映画のホームページがあって、そこにファックス送って、こういうことしたいんですけどってファックス送ったら本人から電話がきたっていう感じで…それで、監督から直接電話来て、いやもう、結構びびってたんすけど」

高&む 「ふふふ(苦笑)」

む 「じゃ直接話して…」

中 「そう…いや、あの人は月1ぐらいで東京来てるから、次に東京来る機会に話しましょうってことになって、新宿で会って、話して、貸してもらえることになって、お金の事とか話して」

高 「フィルムは何処に所蔵されてたんすか?何処から取り寄せたんすか?」

中 「松井監督は自分で配給会社やってるから自分でフィルム配給して…」

高 「じゃ京都から?」

中 「京都から…うん、送ってもらって…16mmを」

高 「それでいくらだったんすか?」

中 「2本で、8万5千円」

む 「それは、結構安いんですよね」

中 「そうそう…監督のほうでも、大学でやる時とかはこっちに合せて値段とか決めてくれるらしくて、ほんとはもっと安く売っても良かったんだけど、まぁ、出来るだけ払いたかったから」

む 「
チケットぴあに委託してますよね?あれっていうのは、やっぱり、なるべく多くの人に見てもらいたいからってことですか?」

中 「そうそう、それも考えて…でも、ぴあに委託するのもけっこうお金かかって」

高 「あれはいくらなんですか?」

中 「ぴあは、確か3万弱ぐらいで登録できてさらに1枚につき100円ずつとられるとか、それぐらいで」

む 「ぴあに頼むと雑誌とか載るんですか?」

中 「そうぴあには。けど、ぴあも、ちょっとやってる仲間でつてがあって、だから、写真とかもちゃんと載っけてもらえて」

高 「うん、ちゃんとしたの載ってましたよね…話は戻って、8月9月段階で松井監督で行く事が決まって、『追悼のざわめき』と『豚鶏心中』両方合せて8万5千円。その時点で金は下りるって決まってたんすか?工学部祭でやるっていうのも決まってたんですか?」

中 「そうそうそう、そこ重要っすよね…お金ね、そう、工学部祭でやりたくて、ちょっと工学部祭の事が工学部の掲示板に掲示してあって、だからそこで、工学部の中の『交友会』っていうなんか雑営の団体に連絡とって、そこでいろいろ話してみて…工学部祭でやる企画は工学部的になんかちょっと意味のある事じゃないとやれなくて…そういう(上映会やる)のなら、まあ、お金出るんじゃないですかってことで、10万は最低でも出るだろうって最初っから」

高 「その際に、その、交友会の方には他の企画とかも来てたんですか?」

中 「それがね、いやもう全然違くて。他の団体は皆直接工学部に言ってて、うちらだけ交友会に言ってて…そしたら交友会は全然工学部に話し通してなくて、すっげー、もうぎりぎり…うーんと、9月途中とかに…いや違うな。あれ?8月かな?学校やってる間…あれ!?忘れちゃった。忘れたけど…一回、そう、全然そっちの交友会の方から連絡ないから工学部行ったら、全然そんな話聞いてないよ、と」

高 「あらららら」

む 「わー」

                               

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○『追悼のざわめき』
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/cineymbw/page003.html
テレビでこの映画が映される兆しは全く無い。挑発者松井が繰り広げる公共世界では受け入れられる事の無いタブー映像満載の映画。尚、サイナラ映画祭レポートのトップページの映像はこの映画の映像からの抜粋である。

○『ガロ』
言わずと知れたギャラの出ない雑誌。しかしそのアナーキー性、前衛性に惹かれて数々の有名人が作品を投稿している。また今日では有名な作家達も芽が出ない頃はこの場を使い作品を発表していた。

○『武蔵野ホール』
http://www.musashino-k.co.jp/eiga/nakano.html
中野駅北口を降りてすぐに広がっている商店街「中野ブロードウェイ」に入って約1分、銀座コージーコーナーを右手に曲がり八百屋を越えたところにある場所の分かりづらい映画館。立地条件どおり、他では上映されないエロス&パッシヨン溢れる映画を上映している。

○『松井監督のホームページ』
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/cineymbw/
松井良彦。『追悼のざわめき』『豚鶏心中』などの今回の映画祭の中心作品を監督した映画監督。現在は「チームDP」という配給会社を率いている。